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ソウルメイト/七月と安生のペコのレビュー・感想・評価

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)
4.2
2021年の年間ランキング1位に選んだ「少年の君」のチョウ・ドンユイが主演した青春ドラマ。やはり今回もチョン・ドンユイの演技に引き込まれてしまい、さらに彼女のファンになりました。対照的な環境で育った2人の少女。いつしか親友になった2人だったが、大人になるにつれて環境が変化していき、少しずつ距離ができてしまう…。裕福な家庭で育ちながらも、外の世界を知らずに地元で生活し続けるチーユエ。恵まれない家庭で育って、放浪の旅へと出るアンシェン。自分ならどちらが幸せなのか…観ながら考えてしまいました。“無いものねだり”というように、自分には無くて他の人が持っているものが魅力的に見えて憧れてしまうもの。“あの人になりたい”“あの人にはなりたくない”そんな感情って人生で何度も訪れるものだろう。わがままだって言うのが人間。その時の感情だけで突っ走ってしまうこともある。けれど恋人にも家族にも言えないことが親友には言えた。友情の素晴らしさ、親友の大切さを感じさせてくれる作品でした。アンシェンとチーユエは近づいたり離れたりしたけれど、どこかで強い絆で結ばれていたのだと感じました。多くの伏線が最後に回収される演出は見事。「少年の君」超えはなかったけど、この作品もおススメです。
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