家明を介在させなくても成立する話で、本国版のキービジュアルを見ても、やっぱりこれは女性2人のストーリーなんでしょう。
家明は”ペンダントそのもの”かつ、”家父長制的な男性視点そのもの”に見えた。
「もしも人間が青空の下、のんびりと幸せを享受できるような世界が来るのなら映画なんて必要ない。」とは大林宣彦監督が遺した言葉ですが、この映画はまさにソウルメイト、似たような境遇で現在進行形で生きづらさを感じている誰かに寄り添い、共闘してくれる実感を宿していた。
表面にまとった三角関係をよそに、恋愛至上主義と異性愛の重圧に中指を立てていく気概。
制約の中、息苦しさからの解放。
表情をコロコロ変えるチョウ・ドンユイが楽しい。