ゆきよ

大和(カリフォルニア)のゆきよのレビュー・感想・評価

大和(カリフォルニア)(2016年製作の映画)
3.0
サクラがずっとイライラしてるし口調も怖いからヒーッ。レイと絡み始めてからは丸くなってありがたかった。レイ様々である。
キャラが全員はまり役なのだわ〜韓英恵さんの田舎ヤンキー!オタクのケンゾー!気遣いの上手なヨソモノのレイ!なぜか異常な包容力のある母親、キコ!

あの轟音が現実なら、そりゃ一日中くさくさするよねー。。。
貧困層の家族関係と、サクラのこじれ方と、とにかく再現度がすごい。田舎の、全員顔見知り感とか、服装のだささ、チェーン店の多さとか、リアリティありすぎて思い出してしまってうんざり。←褒めてる

ラップ映画だと思って観に行くと違くて、ラップというよりポエトリーリーディング…。でも田舎の、普通の少女がラップするってなったらあれくらいだろうな、というのもまたリアリティ。

あとは基地のある現地の空気感がビンビン伝わってくるので、社会派映画だと思って臨んだら良かったかも。ていうかとにかく先入観は良くない、反省。

ときたま説明的なセリフが出てくるのはキツかった、特にサクラとレイがキャンピングカーの中で「なぜラップをするのか?」を話すシーン。そもそもそんなことわざわざ聞くのは無粋だし、それまで最大1センテンスしか喋らないサクラがいきなり長々と語り始めるのに違和感。そこはセリフじゃなくてサクラの態度で示してほしかった。こんな喋れるならラップしなくても大丈夫だよ…ってなっちゃった。

ラスト、幻想的シーンで置いていかれてダメだったー!そこで幻想的展開に行くのか〜。うう。
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