大和(カリフォルニア)の作品情報・感想・評価・動画配信

「大和(カリフォルニア)」に投稿された感想・評価

Ryu

Ryuの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

大和という言葉は、古代の政権の名前や軍艦の名前を想起させます。どちらにしろナショナリスティックな名詞であることには変わりありません。
その日本的な街で起こる文化の衝突がテーマとも言えましょうか。
あのハーフの子が酔って言ってたことがステレオタイプ丸出しで嫌だったなぁ。流石にもうあんなこと思ってねーだろって。
sci

sciの感想・評価

3.7
最初の職場が大和だったが、駅の反対側だったためこの作品を観てGoogleマップで調べるまで基地があることを全く知らなかった!そもそも厚木基地だし。金網の向こうはアメリカ領で沖縄と同じ状態というだ。

基地があることへの疑問とか怒りよりもガールミーツガール&異文化がテーマ。日本の文化はアメリカのコピーという言葉、意識したことなかったけどラップでも映画でもその国の文化と融合して特徴が出ていけばいいんじゃないかしらん。意固地に受け入れないよりはベター。

二人がだんだん親しくなっていくのやラストの心の叫びのラップが良かった。カラオケ大会、イベントに人が全然いないのはあるあるですね。片岡礼子さんはお母さんぽい役もできるのね。
父さんはお母さんの恋人だったという人間関係が最後まで理解できず、なんでサクラはハーフじゃないんだ?と疑問が。
MK

MKの感想・評価

4.0
Amazonにあってようやく鑑賞。
韓英恵ちゃんが出てるし、地元からそんなに遠くない大和が舞台ということも動機のひとつ。

占領は失敗した時にだけその言葉が意味を持つ。と言っていたのは高校の歴史の教員。
考えたらめちゃ基地近かった。友達の小学校にエアコンがあったり、百機の飛行機をみたら願いが叶うなんておまじないが1週間かそこらでエントリーできるぐらい戦闘機もなにも飛んでたな、たしかに。

自分には文化的な白血球が少ないのか、我々地元のツレがアホだったのかはさておき、あまり異質なデキモノのように米軍基地を扱い、憤るような人間は大人も含めてあまりいなかった気がする…

だからこのストーリーは奇しくもこの国の根源である大和なんてたいそうな名前のついた街を外から眺めた人が作ったのではないかなぁ、とも思えた。

でもそれを日本と韓国のルーツを持つ韓英恵ちゃんを通して描くあたりはすごくアプローチとして面白かった。

モノマネじゃなくてサンプリング。
…激しく共感。
日本人は相手のカルチャーになんて深く入り込んでない、ただ観察対象として受け入れてその観察結果を混ぜこぜにするのが独自の文化なだけ。

和とはアエモノのこと、日本人はいろんなものを和えるのが上手な民族なんだと大好きな文化人が言ってるけど、その辺りの絶妙な空気感を表現しようとする意志はヒシヒシと伝わってきた。

そういう意味ではあの小慣れていない英恵ちゃんの朗読ラップも正解な気がする。

でもやっぱり自分的にはカリフォルニアではなくてただの立入禁止区域。

いずれにしても面白かった。
"ここではないどこかへ"になりがちな田舎映画がそうならないのは、土台がヒップホップだからでしょうか。
韓英恵と遠藤新菜のふたりが凄く良い。大和の米軍基地周辺の独特の空気感が伝わってくる作品だった。演出やカメラワークが良かった。ここまでは大和で向こうはカリフォルニアのシーンが印象に残る。
Catooongz

Catooongzの感想・評価

3.4
ラップが下手で最後まで完璧な曲をやらないのがいい。ホームレスバンドが演奏する音楽にグッときた。クラブでラップしてたのはあのノリキヨさんか。主人公が夢みる場面はホラーな撮り方してたな。韓さんもホラー顔だし。兄ちゃん役の俳優さんもいい感じだった。なんか物足りないなぁと思うところもあったけど。
宮崎大祐監督の長編二作目。厚木基地がある大和市を舞台とした青春劇です。色々とつまみ食いをしたため、テーマが少し見えにくい作品となっているのが残念です。

テーマはアメリカと日本と取ることもできます。それはタイトルである『大和(カリフォルニア)』にも表れていますよね。批判的と言うより、ただそこにある違和感のようなもの。もう一つのテーマが子供から大人に成長するモラトリアムなんでしょうか。ただ、二つともまあまあ使い古されたテーマでもあります。

主人公はラッパーになりたいけど自分にはその実力がないとも思っている長嶋サクラ(韓英恵)。表現できない自分を隠すために虚勢を張って周りと軋轢だけを作り上げていきます。そこにアメリカから旅行でやってくるレイ・ゴールドマン(遠藤新菜)。レイの父親はサクラの母親の恋人でもある。内向きなサクラ、人懐っこくサクラに絡んでいくレイ。二人の距離は徐々に縮んで行きますが……と言う話です。

韓英恵の演技は素晴らしいと思うんです。しかし、韓英恵が演じる長嶋サクラがどうしたいのかがよく分からない。自分自身が分からないからイラついてるのかもしれない。ただ、それってどうなんだろ。よくあるパターンじゃないですか?最後に何かアイデンティティーを獲得できたか?むー、できてなかろう。ラップというよりポエトリーリーディング。

レイのキャラクターがとても良かったのに、使いきれなかったのも残念。レイが登場してからストーリーが一気に進んだし、パッと明るくなりましたからね。それが最後に失速した印象。

前作『夜が終わる場所』(2011年)は正直にいえば期待外れでした。黒沢清臭が強すぎて、個人的に好きじゃなかった。本作は黒沢清臭が若干和らいでいます。宮崎大祐監督の個性っぽいものが出てるのかなあ。次作に期待です。
『VIDEOPHOBIA』でもそうでしたが、とにかくクロースアップで撮る女優の表情のショットが強い。韓英恵の漠然とした閉塞感への苛立ちを見事に写し撮ってるように思いました。

充分な語彙も、人を魅了するフロウもない彼女が見せてくれた「ヒップホップ」最高でした。
右でも左でもなく、前なんだけど。メインストリームからはみ出た登場人物。郊外と公害のリアリズムから噴き出す、何処かに届け、生きた言霊。自分のケツを自分で拭ける奴は、何したっていいんだぜ、インディペンデント。
AKIRA

AKIRAの感想・評価

4.6
終盤まではパーフェクトだった.....

あのまとめ方は個人的に残念......
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