大和(カリフォルニア)の作品情報・感想・評価

大和(カリフォルニア)2016年製作の映画)

Yamato (California)

上映日:2018年04月07日

製作国:

上映時間:119分

3.4

あらすじ

「大和(カリフォルニア)」に投稿された感想・評価

レイちゃんかわいすぎ。それはそれとして、全体的にいろんなもんがちょっとずつダサい。サクラが何にそんなに鬱憤を募らせてるのかもよくわからないし、前半けっこうキツかった。途中であぁこれはアメリカのよくあるヒップホップサクセスストーリーをパロディにしてんだなとわかってからは、いろんなダサさが全部おもしろくなってきた(主人公が最後までマトモにラップしないことも含めて)。いや、横浜って都会ぶってるけどめちゃくちゃイモですよ。嘘だ謙遜だと思うなら一度あなたも市営地下鉄に乗ってみなさい。
横浜の住人としては、10年おきくらいに何回も観たい映画。話が普遍的に面白いとかではなく、2010年代の横浜ってそういえばこんなだったな、っていうのをここまで捉えた映画は稀有だと思う。あっという間に古びるタイプの、やがて帯びるであろうノスタルジーを早くも感じさせる映像。

このレビューはネタバレを含みます

大和の土地の色を出すことは
出来てる…

さすが芦澤カメラマン!

ただ、厳しく言うと
脚本はかなり工夫の余地を
残してた気もします…

まず、音に関する演出

戦闘機の爆音が
鳴り響く中で会話してるのに
会話のセリフのレベルを
不自然に上げたから
戦闘機の爆音より会話が
よく聞こえる謎の現象が…

爆音の大きさを考慮して
演出するほうが良かったと思う…

その他、バンドの演奏等の
音のレベルが
不自然に大きいところが…

そして、あのバンドの音は
ラストに生かしてほしいところ!

脚本面だと
気になったのは

「サクラとレイの距離が
唐突に縮まる」ところ

化粧っ気のないサクラが
メイク道具を気にしたところで
レイがメイク教えるとか
きっかけはあったと思う…

伏線回収が欲しいところが
されてないために
「あれどうなった?」を
連発してしまう部分がありました…

そして、ここが一番気になった!

サクラは結局
自分で自分を追い詰めてたのを
ラストで自己完結しただけに
見えてしまうところ

もっというと
サクラが内省的に
悩みを抑え込むので
何を背負い込んで
追い込まれているかが
分かりにくかったところ

優しい家族も友達もいて
生活は不自由していない

そんななかで
どうしてヒップホップで
自分を変えようとしてるのかと
自分を変えようとする意思の
表れ方が大人しすぎるのは
かなり気になりました

「なんでヒップホップやってんの?」
という問いに正面切って
アンサーを返しきれていない
部分があった気がします…

厳密に言うと
ラストのアレは
ラップというより
ポエトリーリーディングで
ちょっと違うのも気になる…

今作は
富田克也監督の「サウダーヂ」と
どうしても見比べてしまうのですが

今作こそ
「サウダーヂ」のラストのような
物語の方向性に持っていくほうが
面白さがグッと増した可能性が
高いと感じました

映画製作の志の高さは
凄く感じられたので
ボロクソに批判するような
作品ではないと思うけど

脚本をちょいと工夫すれば
予算を掛けずにもっと良くなる
部分があることと
今後の映画作りへの
叱咤激励を込めて
少し厳しめに星をつけました
さわら

さわらの感想・評価

3.5
主人公に重ねるのは、内向きな現代日本そのものかもしれない。声なき声を取り戻す過程で、自分の中の“異物”とどう向き合うか。日本における基地を含め、もっと身近な仲の悪い地元の友達とどう折り合いをつけよう。
説教くさくないのが好印象だが、語り口はあまりにダサい。とはいえ馬鹿にできない珍品。かわいく、手のかかる弟のような映画だ。
少女の日常を、大和という小さな世界を描いた良作。
自分ではどうしようもないことに折り合いをつけ、なんとかやってみる、生きていく、みたいな。

サクラの動機からしたら、ヒップホップである必要性はないんだろうと思う。
ましてやあれがラップかどうかは大きな問題ではなく。
むしろヒップホップを掲げたことで客層が大きく偏ってしまったような。

映画の冒頭とラストシーンで、大和や、人々に変化はほぼないんだけど
少しだけ世界が明るくなったような気がする。

瑞々しく優しい映画でした。
Hotoriza

Hotorizaの感想・評価

3.4
ヒップホップの根っこにある部分を日本ぽく青臭くストレートな表現で表されていて良かった。音量で上手く立体感を出していて、そこもまた面白かった。

オリジナルになれる日本◎


まぁ私も横須賀出身なので、大和と変わらず、
小さいころから外国っぽい街で生きてきました。
ガキの時分は基地周辺はかなり治安も悪く、
今でこそないけど、SPにボコられ血まみれの黒人兵なんかもよく見かけ、
日本人が日本の警官に追われてるすぐ脇で遊んでました(笑
犯罪者多かったんだろうな~┐('~`;)┌

で、
劇中、基地のフェンスを指し、ここからアッチはカリフォルニア!
って言ってたけど、
フェンスの向こうも大和市です。勝手に入っちゃいけない大和ですかね。
ですよね?大木市長?

なので基地内もカリフォルニア州の州法は適用されません。
というか基地内なのでJAG(アメリカ海軍法務部)により軍法の適用がされるでしょうね。
もちろん我が横須賀基地も一緒ですね。隣接する町名などで住所はあらわされてましたね。

大和も、
沖縄も、
どうも横須賀人とは基地の在り方というか
基地への感情?みたいのが違う気がする。
横須賀って結構、米軍基地にウェルカム感強くて、
私なんかも、ガキの頃から基地の中に入ったりしてて
関係者の知人のおかげで潜水艦の中に入れたり、
魚雷触ったり、
それはそれは基地にいいイメージしかなくて
横須賀人、
オープンベースを楽しみにしてるし、
アメリカ人真似て、大きなピザの箱持って歩いてるし(笑
大和の皆さんが抱く基地感情みたいのは無いんぢゃなかろうか?

我が家は基地の近くなので、
確かに低空で航空機が飛び交ってはいますが、
離発着訓練なんかは無いので、大和の方々より騒音はないかもですね。

自衛隊基地もあるんで、間近に“ひゅうが”とか見れてね、
艦船好きにはたまらない街ですよ’`,、(’∀`) ’`,、

横須賀にはね、
イージス艦がたくさんいます。
アーレイバーク級9隻
タイコンデロガ級3隻
海自のきりしまや、てるづきもおりますので、
これらがすべて機能したら、
対空誘導弾なんて何発飛んできても怖くない!’`,、(’∀`) ’`,、

そんな“軍”が近くにありすぎて起きてしまう、バカバカしい事故も結構身近にあって
友人は小学生の頃、自衛隊基地の弾薬を管理するトコに忍び込んで
軍用犬に指噛みちぎられていました。
もちろん、逮捕されなかっただけ良かったね状態で
子供ながらに落とし前つけちゃったオバカいましたね。
きっと親は、相当叱られたでしょうね・・・

そう考えるとどうなんでしょう?
軍関係ってのはやはり、無いにこしたことないのかな?
だからって、別に外国人に気を遣うってこともないけどな?

だからサクラ!
上手く付き合っていきな!
アメブロを更新しました。 『「大和(カリフォルニア)」学生時代に大和近辺を根城にしていた私にはちょっと違和感がありました。』 https://twitter.com/yukigame/status/1020378303817920512
地元のジャック&ベティで。
HIPHOPの精神がそこには確かにあったと思う。
り

りの感想・評価

-
韓英恵が素晴らしいとしか言いようがない 大和は知らないけれどきっとあんな感じなのだろうなという再現はよかったけど、途中に入るバンドのふわっとした映像が謎だった
大和、 HIPHOP、青春。
他にない傑作になり得る要素は揃っているのに、熱量が感じられずもったいない。

この映画で描かれるアメリカ、日本はボヤッとしている。

HIPHOPはアメリカをルーツとしているが一つのカルチャーでしかないし、米軍基地問題との関連性は薄い。
伏線回収されない福島の汚染問題は、何でチラ出したんだろう。

なぜ主人公サクラがHIPHOPが好きなのかがイマイチ伝わってこない。(レイがベイエリアのラッパーだとE-40やLil Bを推すシーンも不自然。)

上下スウェット、ラグランにデカいクロスのペンダントなどファッションがさすがにダサい。
ラップバトル、ライブの観客の動きもゾンビのようでビートにノレていない。

サクラが最後までポエトリー・リーディングをするだけで、Rapはほとんどしないことからも、HIPHOPを主軸に置く必然性は感じられない。
アメリカのコピーではなくオリジナルを目指すとはいえ、言葉をビートにノせてないだけで、独自性があるわけでもクールでもない。
自分の想いをRapにしたい気持ちはわかるが、そのパフォーマンスは日頃の鬱憤の発散としか思えなかった。

ただ韓英恵と遠藤新菜の演技とキュートさは素晴らしく、ダサいシチュエーションをも青春映画として成立させてしまう。

2人の瑞々しい友情など美しいシーンが多いが、色々言いたいことがとっ散らかっていて、まとまりがなくそこまで心に響かなかった。