るうどぼうず

海の彼方のるうどぼうずのネタバレレビュー・内容・結末

海の彼方(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

台湾から石垣島へ出稼ぎに渡ってきた移民の方々のドキュメンタリー
前半は戦前から戦後にかけての台湾と沖縄の激動の時代を辿っていくとともに、家族の歴史を辿っていく過程が観ていて鬼気迫るものがあり、よかった
しかし後半になると、おばあさんの80歳の誕生日を祝う際に撮ったホームビデオにしか感じられなかったのが残念
念願の里帰りができたことはとてもよかったことだとは思うけど
台湾移民がかつて差別されていた時代に、王家は玉木と名を変え、本来の母語を隠して生きてきたという歴史は、在日コリアンの歴史とも似ているなと、とても考えさせられた
また玉木家のお兄さんが差別されないために、日本人より日本人になろうと努力してきたんだと誇らしげな表情で話していたのが痛々しかった、胸が痛くなった