周庭さんが割とクローズアップされがちだけど、そこのグループじゃないところからの運動模様をナレーションたっぷりに(恋と青春と?)綴ったビデオレターみたいなドキュメンタリー。面白かったけれど、法学志望の学生が「逮捕されるはずはないよ、法律違反だからね」とか警察の人の写真をクローズアップして「見ろよ虫歯だぜ」とかバカにしたりしていて、周りにこういうスカした態度で"運動"してるやついたらほんとうにムリだったと思う。わかんない。もうおれは精神の共産主義化が完了しているのかもしれない。こいつら甘えすぎている‥って完全に親目線で見てしまった。。
ドキュメンタリーの撮影上、仕方ないとは思うのだけれど揉みくちゃになればなるほど撮れ高はむずかしく、逆に離れれば離れるほど色とりどりの傘が映える。しかし、それはニュース映像とは変わらない映像になってしまう。だからこそモノローグで仲間たちの証言や顔を収めるっていう。そんなやり方を選ぶことには敬意を感じた。しかし、もっと会議のシーンをひたすらしつこく見せたり、溜まり込んだ雑談をしつこく見せる姿勢が必要なんじゃないかって思った。あまりにもぶつ切りでモノローグに頼った日記映画すぎて、ほとんどカンパニー松尾みたいになっている。それが新鮮で面白かったのも確かだが。