乱世備忘 僕らの雨傘運動の作品情報・感想・評価

乱世備忘 僕らの雨傘運動2016年製作の映画)

亂世備忘/Yellowing

上映日:2018年07月14日

製作国:

上映時間:128分

3.7

あらすじ

僕が生まれる前、1984年に香港が1997年に中国に返還される事が決まった。2014年、香港にはいまだに民主主義はない。自分たちで香港の代表を選ぶ「真の普通選挙」を求めて若者が街を占拠した、雨傘運動。同じ「香港人」であるはずの警官たちからの浴びせられる催涙弾に皆が雨傘を手に抵抗し、僕はカメラを手にデモに向かった。そこで映画の主人公となる仲間たち、大学生のレイチェル、ラッキー、仕事が終わってからデ…

僕が生まれる前、1984年に香港が1997年に中国に返還される事が決まった。2014年、香港にはいまだに民主主義はない。自分たちで香港の代表を選ぶ「真の普通選挙」を求めて若者が街を占拠した、雨傘運動。同じ「香港人」であるはずの警官たちからの浴びせられる催涙弾に皆が雨傘を手に抵抗し、僕はカメラを手にデモに向かった。そこで映画の主人公となる仲間たち、大学生のレイチェル、ラッキー、仕事が終わってからデモに駆けつけてくる建築業のユウ、授業のあと1人でデモに来た中学生のレイチェルたちに出会った。香港の街が占拠され、路上にはテント村ができ、自習室ではラッキーの英語無料教室が開かれた。テントをたて、水を運び、そして夜は一緒にマットを敷いて路上に寝る日々。討議がまとまらず言い争いになると「これが民主主義」だと、皆で笑いあう。こんな香港を見るのははじめてだった。香港に暮らす「普通」の僕たちが、「香港人」として「香港の未来」を探した79日間の記録――。当時27歳だった陳梓桓(チャン・ジーウン)監督が仲間たちと過ごした、未来のための備忘録。

「乱世備忘 僕らの雨傘運動」に投稿された感想・評価

ドキュメンタリーはいつも片方の見方しかわからないから難しい
政治のことで泣いたり怒ったり感情的になることは、いいことなのかよくないことなのか、幸せなのか不幸せなのか
自分だったらどうするだろう、ってことをずっと考えながら見てた。
唯一解はないし立場によって意見は色々だけど、その全てが認められる意見であることが民主主義の厄介さであり、素晴らしさだと、とても基本的ながら大事なことを今一度教えられた気がする。
最後まで暴力に訴えず行動を起こし続けたことは、個人的には尊敬に値すると思う。
Toshiaki

Toshiakiの感想・評価

4.0
4年前の香港で起こった民主化運動の本質を知る。
運動に参加する香港市民の連帯、そうでない人々との温度差。色々と感じることの多い作品でした。
トト

トトの感想・評価

3.6
デモとか社会運動は、偏見だけど難しい顔、怖い表情な学生運動の過激でインテリをイメージだってけど、ユーモアや笑顔を絶やさない感じの、現代でデモする人たちのリアルさを知った気がする。
morita

moritaの感想・評価

3.5
雨傘革命の全貌を知るための映画ではなくて、香港の20歳前後の若者たちの一夏の青春(実際は秋から冬だけど、半袖着てるし)を描いた映画としてはすごくよく撮れているし、香港に行ったことある人はエモーショナルな映像散歩を見ているようにも楽しめる。

政治運動を追ったドキュメンタリーって退屈になりがちだけど、この映画は監督もほぼ同世代(撮影時27歳)ということもあり、友達のちょっと長めの「ストーリー」を撮った映像集のようにも見られるし、説教臭くなくて飽きない。

しかし、あそこまで手際よく専用のフリーWi-Fiや自習用テント、巨大なオーロラビジョンまで設置して、さすが香港の人たちだなぁ、と思った。

のめり込みすぎず、人生を変えるとかではなく、いい意味で割り切って楽しんでいる感じに国民性が出ている気もしました。すごい雑感でしかないのですが。
わりに平坦で長いんだけど、ノスタルジックでメロウなアンビエントをBGMに使ってたりするのが意外と良くて、それがこの映画を青春映画にもしている。運動をロマン化すんなー、とか怒られそうな気もするけど、いやあでもね、自分が行ってたりした運動の現場とかこういうふうにまとめてくれたりしたら素敵な思い出になるよね。
bauhinia

bauhiniaの感想・評価

2.6
映画としては微妙だが
普通にドキュメントで香港の今を知るにはいい映像。
頑張れ香港!加油香港!
画面動きすぎて酔うし、
ひたすら長い

最初の花火と催涙弾を掛け合わせた映像は良かったけど
登場人物の話が多すぎて、デモ参加者の気持ちの強さや撮影量の多さは分かっても
この映画は終始「雨傘革命撮りました。」って感じで、
香港の理想とか香港の未来や憧れが映像として入ってないから、
普通選挙が行われたらどう繁栄するのか、
大学や教育がどう変わるのか、
対比や共有できるビジョンを提供するのも映画の役割の一つだと思うんだけどな…

未来のビジョンや夢をカメラにおさめることはできないけれど、
作って提供できるのが映像制作の魅力だと思ってたり。
香港の若者たちが、民主主義を求めて立ち上がった79日間のデモを追ったドキュメンタリー。
「真の普通選挙を!」と、数万人の学生・市民がテントを張りめぐらし街を占拠し、警察の催涙弾などが飛び交う中で、雨傘を差して対抗する。

映画はデモの全貌を描いているというよりは、自由を取り戻したいと願う若者たちの熱い想いを撮った備忘録。
テント村では英語の無料教室が開かれたり、好きな女の子を友人の手助けで口説いたり…(おい遊んでんな!)
たぶん、ニュースでは映されなかった香港の若者たちのリアルが垣間見えて良かった。

今年、旅行で行った香港の中心街があんなにも占拠されてたんか思うと驚き。
ビールみたいな形の電灯や独特な電子音を鳴らす信号機がまた見れて嬉しかった。
日常の延長線にデモがある、それを上手く捉えていたドキュメンタリーだと思う。最初の2シーンでぐっと心をつかまれた、というか泣いた。
香港は民主主義を手に入れたくても手に入らないのに対し、日本には民主主義があるのにそれを行使する意識が希薄という監督のインタビューに、ほんまにそうですよね、としか言えない。
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