KozyBlaugrana

ファースト・マンのKozyBlaugranaのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.5
人類史上初めて月面に着陸したニール・アームストロングの実話をベースとした話。

宇宙物の実話ベースの映画だと、遥か昔にアポロ13を観た。

アポロ13を観たのは本当相当前なのでうろ覚えだが、監督ロン・ハワード、主役トム・クルーズ、そして脇を固めるのがケヴィン・ベーコン等と豪華だったし、元々アクシデント発生からの帰還というパニックムービー的な要素も強く、派手で面白かった記憶がある。

話が逸れたが本作はそれとは真逆。どちらかというとヒューマンドラマ的色合いが濃く、暗く陰鬱なシーンも多い。でもそれが余計にリアリズムを追求していると思える。

ニールを演じるのは今ノリに乗っているライアン・ゴズリング。彼の演技も良かった。映画だからきっと脚色しているんだろうけど、月面で亡くなった娘さんのブレスレットを手放すシーンは泣けた。

ラストの奥さんと再会するシーン。普通だったらもっと劇的感動って感じだけど、あの双方覚めた感じはなんなんだろう?ニールの方はやはり大仕事を終えた後のバーンアウト的なところがあったのだろうか?

史実を調べたらこの後暫くしてニールは宇宙飛行士を引退したとか。そして驚く事に、この25年後くらいに奥さんと別れて再婚しているんだね。

それにしてもこのニールって人、本当凄いな。普通あれだけ仲間のパイロットが死ねば怯むし、自身も1回目の宇宙飛行で危うく死にかけたのに果敢に挑戦する勇気。並大抵ではないね。

でもオープニングのシーンで大気圏みたいなところを上昇していたのは戦闘機だったんだね!そしてこの人朝鮮戦争で実戦も経験している。生死をかけた瞬間を何度も経験しているからこれだけの事が出来るのか。おまけに頭も良い。とにかく凄い。これは確かにアメリカ史上に残る英雄だよね。

冒頭に触れたアポロ13を機会があったらもう一度観たいと思った。本作は悪く無かったけど、やはり全体的に重々しいので1回で十分かな。
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