なっち

ファースト・マンのなっちのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.7
LALALANDのノリで見に行くと痛い目をみます。宇宙飛行士という一見華やかな世界において実際は国の期待や他国との競争まで背負い、いつ死ぬかわからない恐怖を日々考え生きていく姿をドキュメンタリーのように描いていた。
未来への希望や宇宙への憧れやワクワク感はないので不思議な緊張感と不安な気持ちがじっとりと続いていく...。主人公個人だけでなく家族の心境や状態(主に妻)も平等に描いているのが良かった。
LALALANDが色ならば、この作品は黒と差し込む光という感じで、画面の美しさへのこだわりは前作同様感じられる。色んな意味で派手な前作、前々作に比べると地味なので楽しめない人もいるかもしれないが、1つの人間ドラマとしてこの作品も見た後に余韻が深く残る。
なっち

なっち