なっち

ジョーカーのなっちのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.8
JOKERのフラストレーションがいつ爆発するか常にハラハラさせられた。主人公が抱える貧困や孤独、環境、障害、全てが重くのしかかり行き場の無い怒りと叫びを観客も感じながら2時間ずっと過ごすことになるので見てる人も辛くなってしまうかもしれない。彼が笑う度苦しく、幸福に感じる瞬間すら霧のように消え、残るのは歪んだ自己肯定感と自己表現。最後は主人公が抱える気持ちと似た気持ちを自分も持っていることに気づかされ、彼に対して何とも言えない気味悪さが残る。音楽の良さも際立つ。名曲がまたこのストーリーをぐっと重くする。映画全体の色もとてもかっこよかった。
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