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ファースト・マンのIのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.8
ロケット発射のあの凄まじい轟音と月を前にした時の無音という両極。
そしてその中間に位置するかのような、無音に一筋の空調ノイズを加えたセリフなしのラストシーン。

轟音を抜けた先の無音へ、そして一筋のノイズへ帰還する。
無音で終わってしまわないところが、やはり作家性だなと思う。
無音を経た上でのラストの空調音こそがこの映画で最も重要だと言っても過言ではない!

この映画を他でもない音響編集賞にノミネートしたアカデミー賞は珍しく良い判断をしたと思う。
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