Bala

ファースト・マンのBalaのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.3
ゼログラビティ超えの臨場感‼︎
カメラ・フィルムの使い分けによる完全なるリアリティの実現に感服‼︎
体感?体験?現実?一人称視点の全ては感覚を麻痺させる‼︎
月に降りた瞬間の無音を始め、細部にまで作り込んだ映像演出は観客を宇宙空間に誘い、コックピット内のシーンでは、座席でGを受けながら観ているような息苦しさを感じた‼︎
エンドロールは放心状態。
ライアンゴズリングの本来の味が存分に発揮されており、喋らなくても表情と居るだけで成立する存在感。圧倒的‼︎それであの泣き顔はズルい。
そして忘れてならないクレアフォイ。
出発前夜のシーンの演技は鳥肌もの‼︎
娘パート含む人間模様は、物語に深みを生み、宇宙飛行士の真実がこの映画の核。
ここも含めたリアリティの描き方が秀逸。
ニール視点で描かれ、全てをリアルと錯覚させられる今作だが唯一、娘を想うニールの心情、喪失感だけが自分にはアンリアル。それほど深く計り知れない描き方。
「白人は月に行く」と歌うシーンが印象的で何とも言えない気持ち。
今作も同様、デイミアンチャゼル監督作品は、ラストの終わり方が凄い好み。
IMAX鑑賞
Bala

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