みずけん

ファースト・マンのみずけんのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.9
マーキュリー計画を描いた「ライトスタッフ」、アポロ計画を描いた「アポロ13」を映画館で続けて鑑賞したので、時系列的にその中間に位置するジェミニ計画を扱った本作を。
知識は関連付けて覚えないとただの豆知識になっちゃうと最近強く思う。3作を見ることで当時の宇宙開発競争の経緯がよくわかったし、出来事の時系列やキーマン同士の繋がりなど体系的に理解出来た。

やはり2作品と比べると新しい作品なので、発射シーンや宇宙遊泳のシーンは圧倒的にリアル。フィルム撮影することで当時の映像の質感を再現しており記録映像との判別がもはや不可能。
ドラマシーンのちょっとしたカット割りとかもテンポがよく、似たようなセットでも照明の使い方などが飛躍的に進歩していて映画は着実に成長していると改めて感じた。

デイミアン・チャゼルの新作として見るといまいちぱっとしないが、宇宙実録映画として見ると充分クオリティが高いという、なんとも評価しがたい作品。
アームストロング自体映画映えしない人物っぽいので、このテーマをここまで劇的にしたのは凄い。
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