💥沈みゆくダコタは美しい💥
信仰、差別、罪、絶望…………
開拓時代のアメリカ。夫、夫の連れ子、娘と4人で暮らす聾唖で助産師のリズのもとに謎の牧師が現れる。
その牧師はリズの過去を知って追ってきたのだが…..ってストーリー。
全4章からなる本作、時系列で捉えると3→2→1→4ってなる。
リズと牧師の関係性を明らかにするのにとても効果的で、壮絶な女性差別と暴力といった、開拓時当たり前だった社会を見事に表現していたと思う。
それだけに、辛い、しんどい……..💦💦
そもそも信仰って?ってところからブチ壊してる。
牧師は、神は自分の味方であると信じ、自分の行為を聖書になぞって正当化している。
その誤った教えは、信者に誤った感情を芽生えさせてしまう、いわゆるカルト的なもの。
そして、開拓時代は当たり前だった女性への差別と暴力。
簡単に言えば、男は王様、女は奴隷で娼婦。
男の欲求を満たすため、女は娼館Infernoに売られる。
また、暴力など日常茶飯事。抵抗などする余地もない。
男は女を殺しても咎められらない。反対に女が男を殺すことは絶対に許されない。
その絶対的差別からの行為の代償が、リズの人生を決定づけるのだけど、壮絶としかいいようがない😰
でも何よりこの牧師の人間性、暴力性はすごいと思うよ。
だって、本当怖いもん。ご都合主義で、執念深くて、暴力的で。
何より倫理観ゼロってところは、本当に狂気としかいいようがない。
そしてラスト。これがまた素晴らしい!
こんな展開思ってなかったし、伏線ではないにせよ、それまでの流れを全て詰め込んでそれを吐き出すという展開。お見事です!
ストーリーの緻密さは目を離せない。
そして何より、ダコタ・ファニングの大胆な演技、ガイ・ピアースの狂気的な演技には脱帽です👏
……….多くの娘が父の子を産んだ。ジョアナは私と結婚し、私の子を産む by牧師の父