ブリムストーンの作品情報・感想・評価

ブリムストーン2016年製作の映画)

Brimstone

上映日:2018年01月06日

製作国:

上映時間:148分

3.9

あらすじ

小さな村で、年の離れた夫と2人の子供と暮らす美しい女性・リズ(ダコタ・ファニング)。ある事情で言葉を発することは出来ないものの、村では助産師として頼られる存在。夫の連れ子である長男は少し反抗的だが、概ね幸せに暮らしていた。 しかしある日、村にやってきた一人の男の存在が、彼女の人生を一変させる。男は鋼のような肉体と信仰心を持つ牧師(ガイ・ピアース)だった。「汝の罪を罰しなければならない」そう告げ…

小さな村で、年の離れた夫と2人の子供と暮らす美しい女性・リズ(ダコタ・ファニング)。ある事情で言葉を発することは出来ないものの、村では助産師として頼られる存在。夫の連れ子である長男は少し反抗的だが、概ね幸せに暮らしていた。 しかしある日、村にやってきた一人の男の存在が、彼女の人生を一変させる。男は鋼のような肉体と信仰心を持つ牧師(ガイ・ピアース)だった。「汝の罪を罰しなければならない」そう告げられたリズの脳裏に壮絶な過去がよぎる。そして彼女は、家族に身の危険が迫っていることを伝えるのだが・・・。 果たしてリズの過去に秘められた“罪”とは。男は何者なのか?やがて彼女の家に撃ち込まれた一発の銃弾。それは愛と暴力と信仰心を巡る、恐るべき物語の始まりを告げる-。

「ブリムストーン」に投稿された感想・評価

kamijyo

kamijyoの感想・評価

4.5
壮絶な人生を力強く生きた女性の物語
いや、そんなきれいにはまとめられない
信仰と女性蔑視と暴力
理不尽さと絶望と恐怖
目を背けたくなるシーンの連続
地獄としか言いようがない
最後にほんの少し希望を持たせてくれたけど
「幸せ」とはほど遠い
148分間一瞬もダレることなく
むしろずっと緊張しっぱなしで
観たあとはぐったりだった
ガイ・ピアーズの鬼畜怪演
ダコタ・ファニングの
表情で語る演技がすごかった

このレビューはネタバレを含みます

凄く良かった…
地獄のような味わいだった(褒めてる)

もう観てる自分の持てる限りの語彙のすべてで100回罵り尽くしても足りないくらいの下衆の極みみたいな最悪の男がすごくチャーミングな瞳でかっこいい聖職者の見た目してるの最高に胸糞悪かった(褒めてる)

時系列ばらばらの章構成なんだけど、新しいチャプターが始まるたびに「え??」って印象から始まって「あ〜〜そういうことだったのか〜〜!!」で終わるのがとても心地よかった。

すごく人を選ぶ映画だと思うし、目を背けたくなるくらい不幸でえげつないシーンばかりが続くんだけど、波乱を生き抜いていく主人公の強さがすっと胸に染みる。
あんな終わり方なのになぜか後味がいいのは残ったものが愛だったからかなぁ。
いちいち不幸や悲しみに構ってられるかとばかりに生き抜いて行く主人公だけど、だからこそ不幸に心まで毒されることなく周囲の人々に愛を持ち続けていられたのかもしれないと思った。それが強さっていうものなのかもしれない。

あと子どもが酷い目に遭うのを見たくない人は絶対見ちゃいけない映画…改めて子どもは守られるべき存在なのだと思った。
性なり暴力なり「大人」が愉しめるものというものは子どもにとっての恐怖であって、その強要は邪悪以外の何者でもないよね…
お母さんなり娼館仲間なり、きちんと子どもを守ろうとしてくれる分別のある大人の存在にほっとした(当たり前なんだけど)…
でも同時に娼館で笑いながら煙草吸うようになった主人公の強さにもほっとした…本当にひとつひとつの出来事にいちいち立ち止まらない強さのおかげで観ていて陰鬱な気持ちになりすぎない…。

映画全体の素朴で落ちた質感もとても好みだった。
俳優さんも全員とても魅力的で、とにかく酷くて辛い話なんだけど個人的には文句の付け所がない傑作だった。

一個だけ文句があるとしたら牧師もっと惨たらしく死ね!!!!!!!!(笑)
ユジク阿佐ヶ谷で2日限定上映ということなので、行ってみた。

終始緊張の二時間半だった。

変態牧師が、恐怖とキモさの連続で襲ってくる。

もう気持ちがヤバかった。

最後のオチの章だけ、「んー⤵」という感じだったが、こんだけ人に緊張させる映画だから凄かったといえる。
超ヘヴィで粘着質な内輪揉め年代記という感じです。ズルッズルなスラッジコア映画。観終わった後の疲労感は凄かった。
タイトルのブリムストーンは直訳すると地獄の業火。神、信じるなかれ!!
小一郎

小一郎の感想・評価

4.2
評価高めなのに新宿武蔵野館で2週間しかかかっていなくて見逃してしまったけれど、新宿ピカデリーで1週間上映があり鑑賞できた。やっぱり、面白かった。

西部劇スリラーだけどガンマンの対決ではなく、苛酷な時代をとても強く生きた女性の物語。4章構成だけど、時系列は3→2→1→4の順となっている。

言葉を発することができなくなったリズはある町で助産婦をしながら、年の離れた夫と2人の子どもと幸せに暮らしていた。そこへ不穏な雰囲気漂う牧師がやってきて、リズの罪を罰するという。

リズと牧師の関係、2人は何があったのかが時間をさかのぼっていくことで次第に明らかになっていく。

4章すべてダレるところがなく、ずっと引き付けられ、148分の長尺ながら全然退屈しない。明らかになる事実や映像は衝撃的だけれど、この時代ならあるかもとリアリティも感じてしまった。

キッチリけじめを付けながらも希望の残るオチも良く、これはナカナカの物語ではないかと。

何故上映機会が少ないのかよくわからないけれど、タブーのようなことを扱っているのと、グロテスクな映像のせいかしら。でも、もっと観られても良い映画のような気がする。

●物語(50%×4.5):2.25
・緊張感に次ぐ緊張感と衝撃の事実。ダークサイドのエンターテインメント。面白い。

●演技、演出(30%×4.0):1.20
・うぇーっ感じがするシーンが何度も。好みは分かれそうだけれど自分はアリ。

●画、音、音楽(20%×3.5):0.70
・まずまずかと。
ひどいものがたりです。
実際にこういうことたくさんあったのかもなー、いまもあるかもなー。
彼女の人生はなんだったんだろう、って悲しくなります。
それでも、彼女の生き方は間違いじゃないと思いたい。

演技、風景、脚本、撮影、録音、美術、特殊造形、、申し分ありません。
相当な費用と時間をかけて撮影されたであろうと思います。

でもひどいものがたりです。
途方もなく長い時間を旅してきたような気分になります。
soyaryoko

soyaryokoの感想・評価

3.7
上映終了ギリギリにすべりこみ。西部開拓時代のアメリカ、面白い。

「西部劇」はほとんど見たことがないので、これがそのフォーマットにのっとっているのかはわからないけれど、しっかりした映画だと思った。

ガイ・ピアースの変態ぶりと、ダコタ・ファニングの潔さが光る。
memo

memoの感想・評価

4.1
女は男を受け入れるために生を受けた、よって男を拒む者は神に反する行為だ、などという、暴力も殺人も女達を律するため自分は正義のもと行なっていると疑わないこの牧師のような頭の悪い男が宗教や政治や社会の筆頭に立つと恐ろしい
やり方が惨忍で非道なシーンばかりでもはや笑えてきてしまう
幼少期の主人公と青年の純愛がこの映画の中では引き立って美しくて胸熱で少し涙が出た
Kelly

Kellyの感想・評価

4.2
めちゃくちゃ面白かった。長いけれど全く退屈せずに夢中で黙々と見られた。こういう舞台設定の映画好きだな。舞台設定というか風景か。最近だと『ウィッチ』みたいな。
すばらしいストーリーテリング(構成)。
こういう映画もっと見たい。
4部に分かれて話が進み
少しずつ明らかになっていくダコタの過去。
牧師は怪演だし、ダコタの生涯は辛いし。ストーリーは時間感じさせずに引き込まれる。

途中の映像は気持ち悪いところも多々ありましたがね。
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