ふじりん

勝手にふるえてろのふじりんのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.0

勝手にふるえてろ

試写会に当選したので見てきました。

原作者の綿矢りささんは、『インストール』『蹴りたい背中』以来のファンで、綿矢さんの描く『愛されたいけど、私を愛して、とは素直に伝えられず、ひねくれてしまった』イタくて、でも愛しい女の子は、『勝手にふるえてろ』でも健在でした。

大九明子監督も、女性として、そのような女の子を描くのに長けていると思います。自分の思いを素直に伝えられないからこそ、ひどく複雑に絡まってしまったヨシカの心を、大九監督は丁寧に丁寧に2時間かけて解きほぐしていました。だからこそ、ポップな軽さを演出しつつも、観るものの胸を打つ、奥深い作品に仕上がっていたのだと思います。

原作を読んでから映画を鑑賞したのですが、濃度はそのままに、2時間しっかり楽しめるように映画として拡張されていました。

勝手にふるえてろ

出会えてよかったと思える作品でした。