いゆ

勝手にふるえてろのいゆのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

松岡茉優さんの演技がささる。自分に自信がなくて、自分に不釣り合いだなと思っている相手のことをずっと好きでい続けた。ラブコメっていうと軽めな感じを受けるけど、かなり重めではあった。
自分は相手のことが大好きでずっと心に住み着いていて、いつでも思い出すことが出来た。だけど、相手には名前すら覚えていてもらえなかった。この時の絶望感。
そして、自分を求めてくれる二の存在。名前を知ってくれて、好きでいてくれる。安心感みたいなもの。
友達との関係性。友達だとしても、どこかで上下関係が発生していて。良かれと思った行動が人を図らずも傷つけてしまうことがあるということ。
こんなに色んな事が盛り込まれているのに、恋をしている時のワクワク感とか歩いてるだけで勇気が出たりする感じとかもしっかり表現できていて感動した。
歌うシーンは、心を揺さぶられ過ぎて涙が出てしまった。主人公がワクワクすれば自分もそうで、主人公が泣いたら自分も泣いていた。うまくやりたいことが沢山あるのに、どれもできないし、実行する勇気もないというのがよく表現されていた。
自分はヒロインになれないんだ、奇跡なんて起きないんだという絶望感。そして、欲しいものとは違うけれど、自分を求め癒してくれる存在もあるという救いのようなもの。色んなことに心を動かされる作品だった。
いゆ

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