とても良かった。
ヨシカの挙動に、映画の登場人物も視聴者も最後まで振り回される。
こじらせっぷりがひどく、そこがまた人間らしくて愛らしい。
何よりも松岡茉優の演技がすごい。
一見寒く聞こえるようなセリフやアクが強いシーンも、どんどん引き込まれる。
喜怒哀楽が痛いくらいに伝わってくる。
突然のミュージカル展開にはちょっと驚いたが、作品の雰囲気は壊していなくて個人的には好きだった。
赤い付せん、アンモナイトの化石といった色んな物がこの映画に独特のおかしな彩りを与えていて楽しかった。
脇役が主役になる瞬間がかなり劇的で感動した。
“ニ”くんの好きということの表現が、こっちが恥ずかしくなってくるくらい正直で暑苦しくて素敵だった。
勝手にふるえてろ なんて言葉、こじらせにこじらせた人にしか出てこない。