あぶ

勝手にふるえてろのあぶのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

僕は宮藤官九郎の呪縛からこの映画をみて解放されました。小学生の時に姉の影響で見ていた池袋ウエストゲートパークや木更津キャッツアイの主人公のように、大人になれば格好良く気の合う仲間とつまらない日々を過ごす事無く毎日がドラマのように何かが起き、何かを解決して、何者かである自分がやってくると思っていました。
現在24才の自分ですがキングのような微妙な距離感を保つ強大な存在や、バンビやうっちーやマスターやアニのような一緒に馬鹿が出来る友人達もいません。そうそんな人達に囲まれるような人間に自分はなれなかったのです。
そんな自分の中の葛藤に似た感情をヨシカも持っていたのか、柳俊太郎のような個性的な店員と仲良くなりたい!いつもそこに行けば必ずいる古舘寛治のような釣り好きのおじさんと気ままに話したい!クセの強い池田鉄洋のようなマッサージ師とくだけた会話をしたい!そんな願望や虚栄心をこの映画の中では認めてくれたようなそんな優しさがあったように感じます。
あぶ

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