綿矢りさの台詞中心の文学作品?をどう映像にするのかだが、これはこれなりに面白かった
ひとり語りをいろんな相手に話しているように見せかけてじつは妄想というのも、どうするのかと思ってみてたら歌わせるのかよという感じで、いい意味でびっくり
ただ最後に「勝手にふるえてろ」と言うんだけどあれはおかしい
勝手にふるえてろは、中学時代のイチがからかわれて、小動物のごとくふるえていたことに、唯一彼女が気付いていたというエピソードから
イチへの捨て台詞であり、現実社会の人間に対峙することにした瞬間を表した台詞だから
光る台詞はほとんど原作通り、自分のなかだけで育てた恋愛から脱する瞬間を切り取った秀作