このレビューはネタバレを含みます
この映画はとても深淵なテーマを訴えていると思う。だけど、ちょいちょい浅い演出を挟むから、個人的には楽しみきれなかった感じ。ダンスシーン、中学生がゲイの老人ホームに参加するシーン、オダギリジョーと結ばれなかった柴咲コウがやけ気味に西島秀俊と寝るシーン。なんかいかにもだったかな。でも、西島秀俊が若かった。
〈あらすじ〉
ゲイである父親の吉田照男(田中泯)を嫌い、その存在を否定して生きてきた吉田沙織(柴崎コウ)だが、美青年の岸本春彦(オダギリジョー)に誘われ、ゲイが集う老人ホームで働き始める。実はその施設の館長はかつて沙織を捨てた父親で、春彦は父親の愛人だった。春彦から父がガンで余命いくばくもないことを知らされる。やがてホームを嫌悪していた沙織の心に、微妙な変化が生じていく。