「ずっと憧れだったの。トイレで化粧直しするのって」
普段、面倒がって鏡も見ずにリップを塗り直していた。でも、この台詞を聞いて、次にトイレで粉を叩いたり口紅を塗ったり、明日の朝、服を選ぶのだって、なんだかしたくなってたまらない。
この感想を書くにあたり、「彼女」とか「女」とかすぐにそうやって二分論みたく簡単に形容化していた普段に気付いている。
受け止めなくていい、けど、どうして認めてやれないのか。日本はこういうところ、先進国よりまだまだとっても遅れている。何が怖い? みんな誰かの愛しい人だ。それでも怖いならどうぞほうっておいてほしい。あなたが傷つけたその人は、それでも誰かの愛する人だから。