シンメトリー、アシンメトリーの、計算しつくされた構図の映像の美しさ。一瞬でも見逃したくない気持ちになる。
色彩美しく、洗練された写真の連続を見ているようで本当に綺麗。
彼等の煙草の煙がそれを汚してしまうように見えるほど。
静かな会話がこの美しい世界に調和し、モダンな建築物のショットと、時折流れる微かな音楽が感情に波を作ります。
インディアナ州コロンバスを舞台に、父親と確執がある息子と、母親思いで夢を諦めかけている娘が、建築物を巡り、語り合いながら、人生を考える。
自由に羽ばたいて、楽しく生きていることが、親にとっても幸せなことなのではないでしょうか。
とても静かな気持ちになる作品でした。
小津安二郎にオマージュを捧げたコゴナダ監督の作品。
