このレビューはネタバレを含みます
【親コンプレックスを持つ男女 其々の葛藤】
シンメトリー、遠近法、陰影…構図や色彩の取り合わせがとても美しく、カメラワークも凝っていて、まるで動く写真集
そんな一風変わった作風を楽しんでいると、ジンが公園の屋根付きの美しい橋の地面に煙草をポイ➰🚬続いてコロンバスの建築物を愛しているはずのケイシーまでポイ➰🚬
いやいや、それはないでしょ
思い通りに生きられない故の投げやりな行動か、国によるモラルの違いか、床に灰皿があったか
モダニズム建築に対する皮肉ならまだ理解できるが、作品のテーマからみてそれはないだろう
それまでの不思議な美しさも「建物の声に耳をすませる二人」という公式サイトの一文も台無し
建造物への敬意もなく、一気にデリカシーを欠く薄っぺらい作品に思えた
現時点ではそんな印象しかなく、本作を理解できる感性を持ち合わせてはいないが、モダニズム建築を貶める行動をさせたその意図は何なのか、もし深い意味があるのなら素直に知りたいし、納得できればスコアは変える