たかちゃん

女の闘ひのたかちゃんのレビュー・感想・評価

女の闘ひ(1949年製作の映画)
2.1
49年作品なのに、終戦後の臭いがしない。車の少ない大通り。靴磨きも、傷痍軍人も出てこないのは、意図的に画面から隠しているかのようだ。登場人物の家庭はブルジョワで、服も調度品も高級。息子の相手を女給と蔑む父親は「若い恋人たち」(59)と同じ。本作は社会的視点が欠如しており、男も女も自分のことばかり。彼らの行く末など知ったことではない。
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