このレビューはネタバレを含みます
筆談でしか会話できないという設定なので、さすがに実写だと現実離れの感じをより受けてしまう。
ただ、元々が素晴らしい内容なので、全体としたら十分満足。
会話できないにも関わらず必死に話そうとする成瀬順の姿を見ていると、本音を言わない若しくは本音が分からなくなってしまう坂上拓実に自分自身を重ねてしまう。
思ってることは言うべきだという一方で、言葉が人を傷付けるという両面にスポットが当たっている。
田崎が後輩に頭を下げるシーンや成瀬順がミュージカルに出てこないことへの母の落ち込みなど、アニメ版ではあった細部が少しなくなっていて、その点でもやや劣る。