マッサージ屋2号店

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

4.0
『シンドラーのリスト』スティーヴン・スピルバーグ監督作品。
ベトナム戦争における機密文書を入手した新聞社の動向を描く実話ベースの物語。

ベトナム戦争の無意味さみたいな話は現在となっては当たり前のように知られていますが、今作はその疑問の部分のきっかけが噴出したような話。

戦況が優勢だとアメリカ国民は信じ込ませられていたのに、実はかなり劣勢だというデータを政府内の人間が持ち出して…という流れ。

先にニューヨークタイムズ社が掲載し、その後今作の主役であるメリル・ストリープ演じるワシントン・ポスト社の社主とトム・ハンクス演じる編集主幹が手に入れた機密文書ペンタゴンペーパーズをどうするか?が見もの。

ある程度ホワイトハウスとの付き合いが無いと成立しない新聞社がそんなものを出せばどうなるか…。
この辺りのギリギリの駆け引きが面白かったですね。

そしてラストはアメリカを揺るがす“あの事件”の舞台が映り終了…というのも楽しめる。

スピルバーグ監督の社会派ジャンル作品も何気にハズレ無しですね。