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蜘蛛の巣を払う女のhase3001のレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
3.0
監督、俳優が前作とは違うというだけで
毛嫌いするかもしれないけど・・・

そもそも、原作者自体が亡くなったことから
原作の続編である、本作の、そのストーリー展開
にも不安になったり・・・

ただ、日本を誇るジャバニメーションでは
登場人物の声が変わったり、良くある話で、
攻殻機動隊やルパンなんて、最たるもので
人気を博すのは、そのストーリー展開と
登場人物の魅力に限りますね。

自分としては、原作を先に読んだこともあって
そのストーリーがどう2時間にまとまるか?が
気になっていましたが・・・

いい意味で違った、リスベットの魅力が出てきた
気がしました。それは、クレア・フォイの
リスベットという意味で、よかったと思います。

ストーリーとしては、姉妹に焦点がいきなり
当たってたところが、エンタメ性がupした
気がしますね。

本「ミレニアム4蜘蛛の巣を払う女」では、黒幕が父の
意思を受け継いだ妹であるカミラで、エンディング付近で
その姿がちらつくだけ・・・で終わりで、
直接対決は、描かれてかったので、映画の最後に二人が
会話するところまで描かれているなんて、少し
嬉しかった。

まぁ、でも、「ミレニアム2、3」で描かれている
父の母への虐待、父の仕事と悪行、父への復讐、
ニーダマンの話など、すっ飛ばして、姉妹の話で
ギュッとまとめてきたので、物語の厚みは、
シリーズを初めて見る人と、全部見てる人では
印象が違うだろうと思いますね。

あと、バイク・アクションは、かっこいい!し、
雪上走行のラボルギーニのカッコよさもgood!
最後の、ガン・シーンも、すごくいい。

ドラゴンタトゥーの女のような、多層性の
物語ではあるけど、ちょっと、層が少なかったかな?
まぁ、その分シンプルということですね。

印象的なシーンとしては、
カミラの部下と警察に追われて、ミカエルを
慕って、隣り合うビルのエレベータで出会うシーンは
ちょっと、ジーンとしましたね。
超プラトニック。

面白かったです、単純に。
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