このレビューはネタバレを含みます
呼称に惹かれて観ている「ベルギーの闇三部作」の二作目ということで、個人的には「変態村」よりも不快な気分になりました。邦題が「変態愛」とかにならなくて良かったし、「変態三部作」とかにならなくてもっと良かったです。
冒頭から反射的に「あっ怖い」と思ってしまうグロリアの眼が印象的。
最初の犠牲者を絞殺した後の
「許してくれる?(/ _ ; )」
「しょうがないな^ - ^」
という日常茶飯事のような軽いやり取り。お互い以外はモラルさえも眼中にないんですね。
偽装結婚に加担しているのに嫉妬が抑えられず漏れなく殺害してしまうグロリアの、幼稚にさえ思える異常性が怖かったです。友人にあっさりと娘を押しつけたにも関わらず、終盤で電話ごしに「愛してる、会いたい」と伝える身勝手さがキツい。淡々と死体を処理するシーンも悪寒がする程不気味。
三人目をミシェルに殺害させますが、小さな娘はどうにか逃げて安心しました。その一線を超えられたら、さすがに辛過ぎたので。
ラストの映画館で捕まったであろうシーンがやたらスタイリッシュで格好良かったです。
興味深く観れましたが、終始不穏で少し疲れた程でした。しかも実話に基づいてるし。
あと残すは「依存魔」のみですが、若干気が重い・・・。