ほんの一瞬の出来事が様々な人の人生を変えて行く。
幸せの絶頂で愛する人を目の前で失う残酷過ぎる人生。母が死んだ日に生まれて来た娘。
初めての異国の地で楽しい最中事件を目撃してしまう男の子。事件によって狂って行く家族。
2つの家族が交差しながら奇跡に繋がって行く。
守るべき愛する人がいれば、人は強くなれるし、見守られ愛されているという支えは前を向かせてくれる。
「人生には何度も打ちのめされる様な試練が待っている。そんな時は立ち向かってやると思えばいい。あなたなら乗り越えられる。その先の未来が待っている。」
イザベラの言葉が滲みた。
自分が存在するのは両親がいて、その親がいて全てに人生があり物語がある。繋いできた思い出を受け継ぎ自分もまた子供達に繋いで行く。
それぞれの愛の形がまたいい。
窓から夫婦が帰るのを見送るシーンと同じように孫が出て行くのを見送るシーンが切なかった。
ラストが近づくにつれ泣かずにいられない。