映画館で見逃して気になっていた作品。
映画愛に溢れた、映画をリスペクトした作品だった。
フィルブルマンズの要素もあり、ニューシネマパラダイスっぽい要素もあったけれど、そのどちらよりも淡々として演出が控えめ。
映画と光に取り憑かれたサマイ。くるくるした目が印象的。マッチ箱やカットしたフィルムを使った物語が笑える。9歳なのに作る映写機が本格的で驚く。
フィルム映画の衰退や再利用される工程、時代に取り残された人々などサマイの目を通して描かれる。
監督の幼少期の実話のようだけど、母の作る料理がとにかく美味しそう。
反対していた父親が背中を押して送り出すシーンも良かった。