このレビューはネタバレを含みます
スパークスの楽曲はもともとオペラ調なのでやはりミュージカルにもマッチしておりどの楽曲も素晴らしい。
なんとなくマスキュリズムに対する抵抗というように見えて、人との繋がりがマスキュリズムと遂に描かれていて、OPとEDがユニゾンの曲で締め括られているが話の内容はアダムドライバー演じるヘンリーが家族や友人を支配しようとして破滅する話であるので対象的である。
アンを殺してしまう動悸ってなんとなく分かりずらいように見えるが、女性は共感できる部分があるかも知れない。なんとなくパートナーと相容れない世界にいるときに感じる戸惑いというか、アンダーコントロール出来てないという男性のジレンマに見えた。
最後にアネットが人形(コントロールの対象)から自我を持った人間になって、No!と言ったのがマスキュリズムにストレート入れた感じで気持ちよかった。
ぬわーんて、こんな思想がと言うよりミュージカルとして秀作です!