WillowMarrais

アネットのWillowMarraisのレビュー・感想・評価

アネット(2021年製作の映画)
4.3
あのアヴァンは鳥肌ものだった。
これからこの人の映画が始まるんだ、と。

物語は古典的なテーマではあるが
キャラクターの極端な味付けと、ミュージカルとオペラを問うものになっている。
その点だけでも、カラックスが『ホーリーモーターズ』で脱構築したものと地続きである。

アダムドライバーが主役であるかのように終わるけれど、アネットの変化にも力点があるんだろうな。解放される物語。
全ては皮肉めいており、自戒や怒りを感じさせる作品だった。
ヘンリー=カラックス。


カラックスの中では最もわかりやすい反面
若干の物足りなさも感じてしまった。
ここまでの「俺」感はすごいけれど。
まだまだ映画撮ってください。
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