タナカ

アネットのタナカのネタバレレビュー・内容・結末

アネット(2021年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台の空気感が苦手な人はわりと最後まで観るのがきついかもしれない。

演劇や舞台的な演出、全てのシーンが観客側に1ミリも歩み寄らない。まるで、俺の作品を心して観ろ!俺の作品は分からないやつにしか分からないんだ!分からないやつはクズだ!と終始言われているような感覚になる。監督の自慰行為思想強めミュージカルというのが私は苦手だったようで、1時間半経ってからようやく内容に入り込めた。

それまでは空気感に拒絶反応を起こしていて苦痛で仕方がなかったけれど、なんとか観ることができた。

なぜこんなに苦手なんだろうと監督の作品を調べてみると、ホーリーモーターズの監督だった。高校生くらいの頃に観たその作品が心から苦手だった事を思い出して納得した。
好きな人はとんでもなく好きなんだと思う。ものすごく評価が分かれそうな作品だったと思ったのだけれど、評価が高いので私の感覚がズレているのだと思う。批評とか監督の意図等は色々調べておかないと、とは思ったのだけれど、調べる気力もないほど疲れた。

舞台演劇を映像にするなら映画にする必要はあったのかなと疑問に思う。
写真で撮ったように見える手書きの絵、みたいな。じゃあ写真でいいじゃんとなってしまうような...
でもアダムドライバーが見られて良かった。
タナカ

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