Mi2

リバーズ・エッジのMi2のレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
3.3
岡崎京子原作のカルト的な人気を誇るリバースエッジの実写化。そもそも漫画も読んだが
はっきりと意味がわかるような内容ではない。河川敷で見つけた死体を見ることで自分達が今生きていることを実感し、それを共有する3人が主軸として物語は進む。

高校生活を90年代に過ごした自分としては
共感できたところはあった。キムタクみたいなロン毛にオリーブ少女、ダボダボな服装にやたら大人なカッコをしたギャル。この頃って確かに高校って荒れてたよな。

物語の舞台となっているだろうとされている
川崎の多摩川で、2015年に少年の全裸遺体が発見された。まるでこの物語が現代の歪みを予想していたかのように思えてくる。

生と死が、物語になんとなく漂ってひたすら暗い。だから正直面白くない。漫画も面白くなかったし、考察をしっかりひろっていって
猫の死やSEXシーンから感じる生と死を拾い集めてようやくリバースエッジは完結するのだと思う。二階堂ふみちゃんや吉沢亮君はすごくよかったと思う。私も含め、極めて難易度が高いお題を抽象的に描いている作品だからこそ、観た人達の感性が追いつかなかったから酷評されているのではないかと思った。

エンディングで急に流れる小沢健二がよかった。90年代、戻りたいようで、私はあまり戻りたくないなぁ。。。まぁ、難しい映画だと思う。漫画を読んでから観た方がよいかと。。
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