大きなダイナミズムではない小さな着実さ
随分じれったい映画であることは間違いない。1.3倍速でそう感じたのだから。
それは引きこもりヒロインの特性という点で一本筋が通っている証でもあるのだろう。
そんな彼女の対社会性における着実な成長をつづった物語。
彼女のイラスト訂正がたまたまはまり勘違いした三浦貴大の正式なイラスト依頼が上手くいかなかったことでちょっと暗転することになるが、そこからラストへのなだらかな上昇エピソードはいくばくかの共感も伴いある程度納得できるものであった。
ケチをつけようとすれば幾らでもつけられようが、総合的にポジティブさが若干上回ったそんな作品。
002006