2016年、D・J・ビオラ監督、ジェームズ・ヒバード、ロブ・ウォーレン・トーマス、D・J・ビオラ脚本によるホラー・スリラー・ミステリィ。
主人公アナはさんは金欠のため、高額収入を約束されたハロラン製薬の「A9913」なる記憶増強剤の治験アルバイトに参加、訪れた雪山の研究施設には約20名の若者、携帯電話と車の鍵を取り上げられ軟禁状態。薬物を投与された若者は少し先の未来が見えるという奇妙な副作用に襲われ、やがて巻き起こる惨劇…、彼らの運命や如何に、といったお話。
記憶力を高める新薬の副作用として、未来のビジョンが見えてしまうという副作用、設定は秀逸ながら、それを存分に活かしきれなかった残念な作品。
いかようにも展開し得る興味深い設定だと思うのですが、雪に閉ざされた研究機関という枠組みが手かせ足かせとなり、深みも広がりもなく淡々と進みます。
研究を進める博士、製薬会社のボス、過去の治験に参加していた何某さん、そして今回の参加者たち、いろいろなお立場でいろいろな方々が登場されますが、どうにもドキドキいたしません。
主人公アナ役をヴァージニア・ガードナーさんが演じておられていますので、魅力的なお方ですね、素敵な女性ですね、といった感じで眺めていれば、いつの間にかエンディングを迎えているかも知れません。