歓びのトスカーナのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

印象としては、ベアトリーチェを演じたヴァレリア・ブルーニ・テデスキとドナテッラ・モレッリを演じたミカエラ・ラマッツォッティの２人の演技力はとても素晴らしくて彼女らから終始目が離せずにいましたし、それぞれが個性的で圧倒させるものも感じ、魅力的で好印象。彼女らが出演している他作品も観てみたいと強く思わされました。

そして、イタリア・トスカーナ地方の緑豊かな丘の上にある診療施設「ヴィラ・ビオンディ」を舞台に、虚言癖のある自称“伯爵夫人"のベアトリ―チェと、全身タトゥーで鬱気味のドナテッラを軸に描かれる物語は、"どのような展開を見せてくれるのか"が気になるほど面白く、最後まで飽きずに視聴ができましたし、登場人物らのキャラクター性や作品の雰囲気から、外見も性格も対照的な女性らが織りなす友情を映し出した、"施設を抜け出した２人の陽気なロードムービー"だとばかり思っていたが、心をえぐられるような一幕や心揺さぶるドラマもしっかりと描かれている。

本作は単純に面白かったですね。強くとまではいかないがオススメはできますし、登場人物らの痛々しい姿に目を塞ぎたくなるような気持ちにもさせられるが、観る価値はあるかと。