このレビューはネタバレを含みます
終始、長澤まさみに感情移入して観ることができなかった。
ちょっとよく分からない点。
①
残された小説を読んでいるのだから、そのモデルが高橋一生の過去の女かなのか、もしかすると自分なのか、予想くらいつくだろう。
それに最後に気づくようでは、それこそ愛のない5年間だったと言わざるを得ない。
②
そもそもその小説は長澤まさみのことを書いているのだったら、隠す意図がよく分からないし、コインロッカーにパソコンを入れるほどのことだろうか。
③
長澤もアラサーなら何人もの男とセックスくらいしてるのだろうし、自分の耳の後ろにホクロがあるのを知らないなんてありえない。自分の身体のこと、知らなさすぎ。
④
高橋一生が過去を捨てて別の人生を行きたいと思っていたのなら、本名を名乗らないくらいならまだしも、免許証や社員証を偽造するなどという犯罪行為をする意味が理解不能。スパイなの?
他にもいくつも「え!?」がありすぎて、いかにもCMディレクターが作った「仕掛けは面白い」けど実の無い映画になり下がっている。2時間ドラマで十分な内容。
もし仮に「夫婦の愛」を描きたかったのだとしたら、最後は目覚めないで長澤の覚悟を示して終わるか、目覚めるのなら夫婦のその先を描かないと映画にする意味ないんじゃないか。謎解きだけで何も得られるメッセージがない。