一人旅

クライム&ダイヤモンドの一人旅のレビュー・感想・評価

クライム&ダイヤモンド(2001年製作の映画)
5.0
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。この映画こそ正に発掘と呼べる。ティム・アレン扮する殺し屋が会話の中に度々はさんでくる映画トークが面白い。『愛と追憶の日々』『ティファニーで朝食を』などのセリフを交えてくる。彼の、人生映画中心主義的性格がツボツボに面白かった。彼が取り上げた映画の中でまだ未見の作品が結構あった。それらのまだ観ていない作品にも興味が湧いてくる。この映画の主役はクリスチャン・スレイターだけど、ティム・アレンのキャラが完全に主役を喰っている。コーエン兄弟の作品にもここまでクセのあるキャラクターはいないと思う。もちろんストーリーも秀逸。伝書鳩を使った展開もなかなか珍しい。映画を観ながら映画を作っているような不思議な感覚に陥る脚本もよく出来ている。そしてジーン・ケリーを彷彿とさせるティムのダンスと音楽がラストを綺麗に締めくくってくれる。映画を数多く観てれば観てるほど楽しめる作品。間違いなく、傑作。
一人旅

一人旅