鹿と牛は種が近い動物、同じ目(もく)だったかな。
牛の屠殺場に勤める二人が、自身鹿になっている夢を見ているというのは面白い。
女の人はなにかの精神疾患のようだけれど、現実には、そういう患者さんたちがそれを治そうと思うものなのかどうかよくわからない。
愛を必要としない可能性もある。
なぜなら本人はそれが普通、もしくは自分の特質だと思っているであろうから。そしてメンドーだし。
映画の中では主治医に会ったり、電話を契約したり音楽を聞いたり黒豹のぬいぐるみ撫でたりしているけれど。
そのあたりが個人的に興味深かった。
この映画を観終えて己を顧みて、同床異夢で喜怒哀楽(主に怒)の激しい彼女のことも無表情、不感症よりはマシに思えてきたのはこの映画の効用か。