心と体との作品情報・感想・評価・動画配信

「心と体と」に投稿された感想・評価

Roca

Rocaの感想・評価

4.3
期待以上の作品だった。
孤独で不器用な若い女と中年の男が「夢」をきっかけに接近する。
コミュニケーションが苦手な女が、携帯を手に入れ、笑顔を見せ、様々な努力をするが…。
新しい形のラブ・ストーリー。

夢の中の光景、動物の眼差し、雑貨屋の店主、最後の電話…と、印象的なシーンが多数。
s

sの感想・評価

4.0
我々が日常、生き物を殺すことで食べているという屠殺の現状と、心と体の相互関係が機能せず社会生活が上手くいかない女性が描かれている。

「見て見ぬ振り」というのがこの作品において重要なテーマで、恋をするという未知の感覚を通じてコミュニケーションや感情、体の動きの不一致が浮き彫りになる。

同じ夢を見るという事が精神分析的にどういう意味なのかはわからないけど、少なくとも夢の中だけ2人の心と体は一致していた。

夢という「自意識下ではない状況」では、上手くいくけど、社会生活を「意識的」に送ろうとすると上手くいかなくなり、心と体が一致しなくなる。と考えるとすれば、何となく観客の我々にも身に覚えのあるような感覚になったが、同時にラストシーンを含め、そのテーマ自体に説教臭さを感じてしまった。

タイトルにあるように、まさに「心が不自由」と「体が不自由」な2人のラブストーリー。
めっち

めっちの感想・評価

3.7
ムズムズする映画

恋することによる体と心の変化
マーリアの役の人の声が心地良い◎

血なまぐさいシーンも多いのに不思議と綺麗なものに見える
食肉処理場と清廉な恋のコントラスト
ストーリーはあるようでないような、絵画みたい
日記

日記の感想・評価

3.9
動物の目線を初めて意識した
眩しい熱い日差しや、どこまでも続く綺麗な海、雨の匂い、爽やかに触れる風、木の葉の踏まれる音、真っ白な雪、視界にいっぱいの色の草花、人間が心動かされたり、足を止めるように、そこで暮らす動物たちも、心を動かされて目が離せなくなること、あるんだろうか
静かな夜、怯えて眠れないこともあるんだろうか
ひとつのものに執着したり、他を意識したり、もし絵を描きたいと思ったら描くんだろうか

だとしたら、私はこれからどうやって生きていけばいいんだろう
あまりに無関心に今まで生きてきて、哀れみなんて
目を逸らさないこと、私はきっと逃げてはまた繰り返す
彼らの目はあんなにきょろきょろ動くのに、声をひとつも発しないんだ
彼らが生きているとしたら私は生きてるべきじゃないんじゃないって
何も考えずにとにかく影響を受ける
彼らのまばたきする瞬間も、私はじっくり見たことがない
なにも知らないまま、彼も私も死んでいく。

人間の肌を近くで見ると、どこで嗅いだかも覚えてない、懐かしい匂いがする
一体何をしたいんだろう
大人になったら、となりに眠るのは特別な人だけなんだろうか、親や祖母と眠ることはなくなるのなら、最後にいつ布団を並べて寝たかもわからない夜を覚えておきたかった
きっとこれ以上近づくことはないんだし

夜のひとりの時間も思いがけず目が覚めてしまった明け方も、長くて永遠で、その瞬間に自分がいることを感じて、地面に足がついているのを確認する
悲しいことはずっと心に残るのに、嬉しいことは急にやってくるんだ
で、あっという間になくなっちゃうよ

所々、笑っちゃうところが挟まれてて楽しかったです
チュン

チュンの感想・評価

3.5
こんな出会い方したら
そりゃ愛し合うでしょう
でもなんか
みんなはからかったり笑ったりしてるけど
妙に気になったり
ほっとけない人っていますよね
彼女の笑顔が素敵だった
やっぱり笑顔なんだよな
summer

summerの感想・評価

3.7
諸刃の剣。

何故か心安らぐ映画だったなぁ。
絶妙な距離感を、行きつ戻りつで探る感じが自然。
2人の変化も自然。不自然さを感じさせない人間関係が表現されてる。プラスαで自閉もね。
夢の中であうっていう、運命とも奇跡ともよめるトッピングもよき。
予知夢ってあるのかな。
主人公のあまりの繊細さと絶望感とその後に取った行動に涙が。
人はひとりでは生きていけない。

食肉加工場が舞台なので、お肉しばらくは食べなくてよくなったけど、忘れっぽくてまた戻りました。
夢の中で結構鹿の生活をエンジョイしてる所も割と好きだった
心境が重なったりもするしね
かなり好きな映画。
監督は女性とは驚いた。
マーリアの並外れた観察眼と記憶力と異常な程の几帳面さ。でも職に選んだのは屠殺工場。。
この組み合わせにはどういう意味があるのだろう。アンドロイドの様な彼女だから死に対しても何の感情も持たないのだろうか。

マーリアの過去には触れていないがそこも気になる。エンドレの腕についても。
真顔でポルノを見るシーンでは「ピアニスト」のエリカを思い出した。
試聴でハードコアがかかる場面は笑った。

ファンタジックな部分と現実的な部分の絶妙なバランス、多くを語らない作風はすごく好き。
この監督の他の作品も気になる。

ラスト、普通なら「もうカスは気にならない」でいいのにまだやっちゃうとこにこの監督の色というか本質的なものを感じました。
「心が不自由な人」と
「体が不自由な人」のラブストーリー。

こういう温度の低い映画が元々好きなんですが、この作品は静けさの中にも熱いものがあって、その熱さの正体が「恋」という身近なモノなのですんなり溶け込めた。

夢で会うって美しい。
>|