奈緒子

心と体との奈緒子のレビュー・感想・評価

心と体と(2017年製作の映画)
3.6
期待したような幻想的な映画ではなくて、
寧ろなんだかすっごくリアルだった。

血生臭い屠場と、澄んだ空気の冬の山。
人間関係の面倒な職場と、2人だけの世界。
映像から、音から、匂いや空気、感触が生々しく伝わってくる。
(やっぱなんか映画を映画館で観るって、こういう点で偉大だと思いました。私たち観客は座席に座ってる間、映像と音に集中力のすべてを注ぐ。誰かが言ってたんだけど、映画って、TVドラマと違って冷蔵庫のブゥーンて音とかそういうのを聞かせて、孤独を表現したりすることができる。日常の雑音がない場所で観ることを想定して、そういう細かな音に魂込められてる。その繊細さ。そして、私たちは映画館って空間に自分を縛り付けて、映画を観てる間じゅうずっとそこにいなきゃいけず外に出られない呪いを自分にかける。映画館に映画を観に行くって、その行為自体が人間的で面白い、人間って面白いなと思わせる。)

この映画
血がドバッと、ドバドバッと、流れて流れる。
生きてるううう。

足の間を流れる血から生理、性に結びつけるってよくある手法なのかな、

チラシの文句をちらと見てから観た過ぎてとにかく情報入れずに観たら期待していた映画とはちょっと違って、ちょっとガッカリ、ということもありなんだか結構眠くなってしまった.....。よかった、よかったんだけどもね
奈緒子

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