心の不自由な若い女と身体の不自由な初老の男が共通の鹿の夢を通して結ばれる、不思議なボーイミーツガールの話。
鹿は聖なるものの象徴なのかな。
食肉加工場のシーンが残酷で、昔観た「いのちの食べかた」思い出したね。
処理された牛は大丈夫なのに生きた人間に触れられないマーリアが、恋をしてから自分のコミュ障を克服しようとする姿に泣ける。
CD屋で最初に試聴するのがデスメタルなのが笑えて、結局選べず店員さんのおススメを即買いして自宅で再生した時に、彼女の心に響いてハッとした表情になるのが良かった。
終盤のお風呂のシーンが冒頭の食肉加工のシーンと対比されて衝撃的。
それだけにラストで穏やかな幸福感に包まれた。