へなちょこ

わさびのへなちょこのレビュー・感想・評価

わさび(2016年製作の映画)
3.0
冬の飛騨高山と芳根京子の表情が美しかった。

「寿司職人なんて無理だよ、やめときな」って言われた時は強く出るけど、
「お前ならできる、大丈夫」って言われた時には弱さというか本心というか、そういうのが漏れちゃうところ、分かるなぁって思った。
その複雑な感情がよく表れてる表情も良かった。

ところどころ(しかもめちゃくちゃ大事なところ)台詞が聞き取れなかったのが残念。
何回聞き直しても分からず…。

他のユーザーの感想・評価

高校生の葵は、心の病気の父に代わって、店を継ごうとする。
大人達は頼りにならず、そんな時出会った少年野球チームの監督に、決断のきっかけをもらう。
これからの人生は、わさびのように辛くも甘くはない。
こお

こおの感想・評価

3.8
私が一番好きな女優、芳根京子主演の短編映画。
私が彼女を知るきっかけとなった朝ドラ『ぺっぴんさん』放送の後に公開されていたようだ。
寿司屋を営む父が精神障害になり経営できなくなったことを受けて、娘である葵こと芳根京子が跡を継ぐ決意をするまでの人生の決断の一コマを切り取った作品。

舞台となった飛騨の風景も風情があって素敵です。
hachi

hachiの感想・評価

3.1
女は生理があるから体温が変わって寿司握りには向いてないって知って、だから寿司職人に女性いないんだって思った。
短編集。
どの作品も間のとり方が魅力的で惹き込まれる作品だった。
こう

こうの感想・評価

4.1
女子高生の現状、中々詰んでるけど、それを受け入れて前に進んでいこうとする話を30分という短い時間で綺麗に描いているのが見事です。飛騨高山の美しいけど寂しい風景と芳根さんの凛としてるけど、折れそうな佇まいと重なって、綺麗でした。
大人達のセリフがどれをとっても印象に残る言葉で良かったです。
のんchan

のんchanの感想・評価

3.8
外山文治監督は作品を観る度に興味津々、魅力を感じます💫

主役、芳根京子は若手女優の中でもトップクラスの演技派と感じるけど、18歳の等身大でキラキラと光る演技は眩しい。既に輝きが違うのを目の当たりにします✨


心の病で寿司屋を続けられなくなった父親(杉本凌士)を側で支えるべく、大学進学を断念して店を継ぐ決心をする葵。
母親(富田靖子)は離婚し、再婚した相手との子供がお腹に...葵の決意を反対するだけで信じられない態度。

高3で自分の将来を棒に振るように思えてしまう。どうにかならないのか観ていてハラハラするが、葵はかつて少年野球チームに所属していて、その監督(下條アトム)と久しぶりに再会する。

飛騨市が舞台。キーンと冷え切った空気を感じる学校のグラウンド、雪がチラチラ降って来る中、とある事情で小指が欠損している監督から3球だけボールを投げてもらう、気持ちを込めて、悔しさと決意と未来を信じて打つ⚾️

ラストはマグロ🍣を握って山葵をたっぷり入れて父親に食べてもらう...ラストの表情がイイ☺️


ロケ地は瀬戸川と白壁土蔵街などで情緒たっぷり✨
雨で道路が濡れている街中。そこに流れる川のほとりに赤い提灯が印象的。
劇伴も落ち着いて雰囲気に合っていた♫
はまち

はまちの感想・評価

4.0
これまでに観た芳根京子の出演作品のなかで、個人的には彼女の魅力が一番活きているように思えて好き。
ふとたまに、見直したくなる。
飛騨古川の街並みもとても美しく描かれており、作品の世界をより一層印象的なものにしている。
なかでも、葵と「監督」が夜の球場でキャッチボールするシーンが、強く記憶に残る。
短編映画とは思えない満足感がある。
女将が切り盛りする小料理屋さんって、常連客が尽きないという話を聞いたことがあります。
僕は行ったことないですけどね。
女将さんの体調の変化で、料理の味付けが毎日少しずつ変わるから、飽きないらしいんですよ。

一流店で腕をふるう女性シェフも勿論いるだろうし、常に同じ味を提供するレストランが好きという方もいます。

ただ僕は、前述の話を聞いて、なるほどなぁと納得した訳です。


本作は、先日鑑賞した「此の岸のこと」の外山文治監督による短編です。




主人公である女子高生の山野葵は、父親が営む寿司屋を継ごうと決意する。
父親は心の病が原因で、しばらく店を閉めていた。
母親は離婚して、別の男性と再婚している。
進学を控えた葵の気持ちは揺れ動く。

「わさびちゃん…山に葵で、わさびちゃんだろ?」
そんな頃、かつて葵が所属していた野球チームの監督と再会する。





葵が進路面談で話していました。
「女性の寿司職人が少ないのは、女性は基礎体温が高いし、味覚も変わるし、寿司を握るとネタの鮮度が落ちちゃうんだって」

そんな理由でなの…?
でも調べてみると、それは初心者だったり、個人差の問題で、どちらかと言うと、もともとが寿司職人って女人禁制の世界だから、少ないのだそうですよ。
最近ではそういった環境も改善されていて、女性の職人さんもいらっしゃるようです。


「アンパンマンって、全部食べられたら何が残るんだろ?」
「さぁ…愛と勇気だけになるんじゃないっすか?」
結構ウケました🤣




葵を演じたのは、芳根京子さん。
やっぱり存在感ありますね。
複雑な心境の変化や揺れ動きを、しっかりと表現しています。

ただいま。待ってた?

なんてことない台詞なのに、葵の後ろ姿は少し涙声に震えてました。
このシーンが大好きです。

監督を演じたのが、下條アトムさん。
僕てっきり声優さんだと思ってたんですけど、元々は俳優さんだったんですね。
エディ・マーフィと言ったら、この方か富山敬さんですよね。

葵の父親を、杉本凌士さん。
喜怒哀楽を失った空虚感を表現するのは、簡単なことではなかったと思います。

葵の母親を、富田靖子さん。
こういうキャラクターでも嫌味なく演じられるのはお見事。


舞台となる飛騨高山の風景、微かに散らつく粉雪が、とても良い演出になっています。



早く戻ってきてね。
六花

六花の感想・評価

4.0
個人的に大好きな、BGMの少ない作品。
心の病を抱えた人を支える家族はとても大変だと思いますが、表情を含めて芳根京子さんがうまく演じていました。
受験シーズンにその状況になり、ほかに頼れる人がいない状況、そういう人も世の中にはいると思いますが、ひたすら応援したくなる作品でした。
tai

taiの感想・評価

3.0
心の病を抱えてしまった寿司職人の父を守るため、自らの将来について葛藤する女子高生を描いた短編作品

芳根京子がよかった!
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