ロベルト•アンド監督は『ローマに消えた男』のときに好みがあうと思った監督です。修道士を演じたトニ・セルヴィッロも安定感ある良さでした。
『ローマに消えた男』に遠く及ばずとも、今作もやはり大人イタリア映画の閑静な面白さに浸らせてくれました。
現実とのリンクがある舞台設定(会場)からして、アイロニカルな感じがまた良きです。
鳥や犬のラストを、本作が示す答えとして捉える見方も多いのかもと思うのですが、私は捉え方に悩んで結論は持てませんでした。時代が次のフェーズになるタイミングでまた観たくなりそうです。