しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのモアイのレビュー・感想・評価

恵まれない2人が幸せになる映画。

妻モードも夫エベレットも幸せな育ちではない2人が結ばれる姿を見ていて、穏やかな気持ちになった。
特にモードの純粋で素朴な内面性がとても魅力的だった。
絵が売れても裕福な生活よりもエベレットとの静かな生活を選んだことも、エベレットと過ごす時間を優先するために病院に行かなかったことも、そしてエベレットが出した広告をいつまでも持っていたことも。
エンドロールで流れる混じりけのない純色で、飾り気のないタッチの彼女の絵が、まるで彼女自身を表しているようだった。