Keitan

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのKeitanのレビュー・感想・評価

4.1
『厄介者の二人の人生が彩られていく至福なお話』

20201229 148
タイトルどおりの幸せな映画。カナダの女性画家モード・ルイスの実話。リウマチを患い右足を引きずって家族から厄介者扱いされている女と学のない不器用な男。出逢って、お互いの足りない部分を埋めつつ夫婦となっていく半生が描かれる。

静かに淡々と物語は進むんだけど、ずっと目が離せない不思議な暖かさがある。欠けた二人が徐々に距離を詰めいていく微妙な感情表現など、主演の二人サリー・ホーキンスとイーサン・ホークの演技がとにかく素晴らしいからだろう。

彼女の描く絵と共に二人の関係も彩っていく。そんな粋な演出も相まって、なんとも至福な気分になれる。
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