しみしょう

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのしみしょうのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

リウマチを抱え、世間から差別と偏見の目に晒されているモードと、モードを家政婦として雇い始めるエベレット、ふたりを中心とした実話ベースの物語。

労使関係から、牛歩で「売れっ子画家」と「彼女を支える主夫」となるふたり。
序盤は孤独なエベレットの横暴さが目に余るが、中盤から後半にかけては、お茶目なやりとりや愛に溢れる描写ばかりで、幸せをお裾分けしてもらった気分になる。

「一組の古い靴下みたいね」
結ばれた二人を喩えるモードのセリフと、
「ずっと俺の女房だ」「俺を捨てるな」
ツンデレここに極まれり、なエベレットのセリフが好き。

モードの絵に囲まれながら一人余生を過ごしたエベレットの心境は、推して知るべし。
日本で開催された映画展、彼女の描いた愛の数々をこの目で見てみたかったな。
しみしょう

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