世界の偉人伝 44人目
カナダで愛された女性画家の伝記映画
弱々しくも絵の才能に溢れた役柄をサリー・ホーキンスが大大大好演、こんなことを言うと大衆の意見に喧嘩を売ることになるかもしれないが個人的には「シェイプ・オブ・ウォーター」よりも今作の方が圧倒的に良い作品で印象に残ることになった
そしてそして「たまらない」演技を見せてくれるのは夫を演じるイーサン・ホーク、そのたまらなさというやつを具体的に述べたいんだけど鑑賞直後から適格な言葉を手中に収めることが全然できずに時間だけがただいたずらに刻々と経ってしまっている
さらに劇中に流れる音楽
心に沁み入り、まるで乾くことを知らないかのようにその場で静かな溶け込みをみせるあの音楽
荷車と海風と光の粒
四季と網戸と初夜のダンス
絵の具が甘美に香り立つわたしたちの掘っ建て小屋
静かであたたかくて優しすぎる珠玉の一本